施工例
ごみ処理施設の擁壁に箱型擁壁を採用、緑化にも対応
本現場は廃棄物処理施設の老朽化に伴い、新しい施設を建設する造成工事の外周の擁壁として箱型擁壁が採用されたものです。
工事は設計・施工・運営一括方式での発注となり、設計をしながら施工を進めていきました。そのため設計変更が多く発生し、その都度製品の製造工程や納入工程の調整のための対応が非常に多く大変な現場でした。当該工事では円弧すべりの検討を行いましたが、計算結果より基礎のかごテンサーに滑り線が発生しまい通常使用される基礎部のテンサーでは対応できませんでした。その代わりに現場打ち基礎で検討し採用に至ました。また、軟弱地盤のため全週地盤改良を行いました。景観対策として箱型擁壁上段部の小段には、グリーンポットを設置し植生対応もしています。工事は2021年度末まで続きますが、完成した後の景観が非常に楽しみな現場です。
発注者 : |
霞台厚生施設組合 |
工事名 : |
霞台厚生施設組合
新広域ごみ処理施設建設工事 |
現場住所: |
茨城県小美玉市高崎地内 |
竣工時期: |
2018年7月 |
施工規模: |
壁高:9.5m 延長:271m |
施工面積: |
2036㎡ |
使用現場 |
設計条件 |
勾配・形状 |
民間造成 |
Φ=38°、c=25KN、γ=20KN |
5分・盛土、曲線・折れ有 |
現場担当営業からの意見と感想
箱型擁壁採用ポイント |
施工が早い。経済性、景観がよい。耐震性擁壁、曲線施工が容易。 |
施工ポイント |
背面の盛土部分を工事用道路との併用で施工したため、施工計画が大変だったようです。施工が進むにつれ敷設スピードも上がり、施工しやすくて良い擁壁と評価を頂きました。
|
設計ポイント |
この物件はVE提案で行っており、工法比較からの再検討となりました。箱型擁壁が採用になるまで約2年ほど掛かりました。宅地造成区域の擁壁のため、確認申請をとるべく、様々な方にご協力を得ることで設計できた案件で、皆様に感謝しております。
|