保安林管理道の災害復旧に採用された箱型擁壁

施工例・実績

施工例

保安林管理道の災害復旧に採用された箱型擁壁


当該現場である、当保安林管理道“賀々沢線”は流域の保安林整備の連絡道路として平成12年度に整備が完了していました。生活道路としても使用されていましたが、平成27年度の豪雨災害により既設擁壁の基礎部が洗堀を受けて倒壊し、車両の通行が不可能となりました。今回の現場において採用されたポイントは排水性、耐震性に優れる、天候に左右されず毎日作業が可能である、製品単体重量が1,304㎏と軽量であり当該現場において施工が可能である点です。工事については、作業ヤードが限られており、折れ点が多く壁高も高いため困難を極めるかと思われましたが、施工業者様の努力により場所打ちによる延長調整を行わずに縦方向目地通り、延長方向の通り等美しく施工いただき、工期内に工事を終える事が出来ました。

発注者 : 静岡県西部農林事務所 様
工事名 : 平成30年度県単治山 賀ヶ沢工事1工区
現場住所: 静岡県浜松市天竜区越木平
竣工時期: 2018年3月
施工規模: 壁高:9~11m 延長:27.4m
施工面積: 283.5㎡
                               
使用現場設計条件勾配・形状
災害復旧Φ=35°、c=10kN/㎡、γ=18kN/㎡5分 切土・曲線形状 切り盛り土


現場担当営業からの意見と感想

 
箱型擁壁採用ポイント 施工性・耐震性・排水性・施工性を評価いただきました。
施工ポイント 折れ点が多く通りを合わすことに苦労しましたが、施工業者様により場所打ち部を作らず折れ点や、製品の通りを綺麗に施工していただけました。一部基礎地盤の支持層が想定よりも深い箇所があったため、コンクリート基礎に変更しました。
設計ポイント 単純に割付図作成だけでは作業スペースが限られた現場であったため施工に支障を来すため、施工手順を複数案考えながら設計しました。