施工例
特殊条件での対応可能な箱型擁壁
当該現場は、実際土質試験を行った条件での設計を行いました。土の内部摩擦角がφ20・6°で、粘着量がC=19.2kN/m2という特殊条件であったので、不利側になるφ20°、C=17kN/m2で安定計算を行った。大きな土羽を背負う現場だったため、他の擁壁では対応できない状況で、その上特殊条件でも対応可能な箱型擁壁の採用になりました。現場の曲線施工も1段目の施工が良好であったので、発注者様・施工業者様にも好評を頂きました。様々な現場条件に対応可能である箱型擁壁の良さを実感した現場でした。
発注者 : |
福岡県行橋農林事務所 様 |
工事名 : |
県営農村総合事業 中村集落道 |
現場住所: |
福岡県豊前市中村地区 |
竣工時期: |
2018年3月 |
施工規模: |
壁高:7m 延長:90m |
施工面積: |
293㎡ |
使用現場 |
設計条件 |
勾配・形状 |
道路改良 |
Φ=20°、c=17kN/㎡、γ=18kN/㎡ |
1:0.5・盛り土、曲線形状 |
現場担当営業からの意見と感想
箱型擁壁採用ポイント |
特殊条件でも計算上クリアとなったことで、ご採用いただきました。 |
施工ポイント |
1段目の施工を入念に行ったことで、2段目からの施工がスムーズでした。また、凸カーブ施工部では反転使用できれいな施工が出来ました。
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設計ポイント |
背面に土端を負う設計だったので、箱型擁壁しか対応できない現場であった。土質試験にて用いた粘着力より小さい値で設計を行い、安定計算を行いました。曲線施工の展開図作成に苦労しました。
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