千曲川の洪水にも耐えて24年、再び使われた箱型擁壁

施工例・実績

施工例

千曲川の洪水にも耐えて24年、再び使われた箱型擁壁


平成7年に小海町役場と佐久医療センター小海分院の造成工事に箱型擁壁が使用されてから24年後の2019年、JA信州八ヶ岳の小海支所建設造成工事に再度採用されました。以前の箱型擁壁の表面は経年劣化で黒ずんでいますが、千曲川沿いにある需要な施設を守り続けています。擁壁上は取り付け道路で法面の高さに合わせて箱型擁壁の積み上げ段数を調整した形状ですが、設計者の工夫でより経済的な段割になっています。2019年10月の台風19号の際には、想定外の増水で新旧の箱型擁壁が下段部まで浸水しましたが、壁体の変異は認められませんでした。

発注者 : JA長野八ヶ岳 様
工事名 : JA長野八ヶ岳小海支所新築工事
現場住所: 長野県南佐久郡小海町
竣工時期: 2019年6月
施工規模: 壁高:6.0m 延長:45m
施工面積: 284㎡
                               
使用現場設計条件勾配・形状
法面工事Φ=37°、c=0KN、γ=20.5KN5分・切土、直線


現場担当営業からの意見と感想

 
箱型擁壁採用ポイント 箱型擁壁が使用されてから24年、重要建造物を守り続けた実績を評価
施工ポイント 千曲川に沿って箱型擁壁を盛土で構築しました。製品置場が狭く積み上げるタイミングに納入しないと工事の進捗に影響がでるため打ち合わせを密にして対応しました。
設計ポイント 積み上げ段数が変形しているように見えますが、箱型擁壁の上部が取り付け道で、左から右にスロープになっています。箱型擁壁上部の法面の高さが変わるため、より経済的な積み上げ段数に工夫しました。