施工性重視の民間工事で採用された箱型擁壁工法

施工例・実績

施工例

施工性重視の民間工事で採用された箱型擁壁工法


当初設計では補強土(テンサー)でしたが、梅雨時期からの施工開始の為、施工期間の短い製品で地盤反力等の少ない製品を施主と施工業者が検討中でした。テンサー・大型ブロックとともに設計比較を求められ、工事金額は大幅にUPしますが、差額は工期短縮等により太陽光売電時期が早められるので、工事費を補完できるとの判断で採用になりました。(工事費:30,000千円→75,000千円)施工業者様は箱型擁壁の施工の経験があり製品の特長をよく御存知で、現場は屈曲部も多く、場所打ち工事がほとんど必要としない事が好評で、約3か月工期にて造成工事を含む箱型擁壁1,378㎡を施工完了されました。

発注者 : ミタデン 様 (民間工事)
工事名 : 大川太陽光発電所工事
現場住所: 南九州市頴娃町大川地内
竣工時期: 2020年10月
施工規模: 壁高:7m 延長:141m
施工面積: 1378㎡
                               
使用現場設計条件勾配・形状
造成工事Φ=30°、c=10KN、γ=19KN5分・直線/曲線混在


現場担当営業からの意見と感想

 
箱型擁壁採用ポイント 梅雨時期で当初テンサーで工事費が2倍以上になるが工期短縮分で発電が早まることで売電で元をとれる。
施工ポイント 施工箇所が粘性土の盛土で雨天時の納入が苦労した。数量が多く工期が短いので2工場での製造体制で納入車両の確保が大変でした。箱型擁壁の施工経験があった業者様だったので工事の進捗が早かった。
設計ポイント 当初設計はテンサーで発注となっていたが、現地背面土質が悪いため購入土の量が多すぎることと施工性が悪いということで、施工性が良く背面良質土の置換が少量で済む箱型擁壁が採用。現場は屈曲部も多く箱型擁壁は現場打ちをほぼ必要としないことも好評。