設楽ダム建設に伴う住居移転用地の宅地造成工事

施工例・実績

施工例

設楽ダム建設に伴う住居移転用地の宅地造成工事


本件は、設楽ダム建設に伴い水没地域の方々の住居移転用の宅地造成工事にて施工された事例で、設楽町市街地が一望できる造成地です。他工法との経済比較を行った結果、他工法は壁高が高くなると㎡単価が高くなりますが、本工法は壁高が高くなっても等断面のため高くなるほど㎡単価が安くなります。景観性と合わせて採用に至ったポイントと思います。施工は2㎡/個のブロックの据付→単粒度砕石の投入→転圧というサイクルの単純作業の繰り返で生コンを使用しないため天候に左右されず順調に施工され、平成21年度に完成いたしました。現在では住居移転された方々が居住されていらっしゃいます。

発注者 : 愛知県住宅供給公社
工事名 : サンヒル小木山宅地造成工事(第1工区)
現場住所: 北設楽郡設楽町田口字小木山地内
竣工時期: 2011年10月
施工規模: 壁高10m×延長93m
施工面積: 806㎡
                               
使用現場設計条件勾配・形状
宅地造成Φ=0°、c=53KN、γ=20.2KN1:0.5 盛土・直線


現場担当営業からの意見と感想

 
箱型擁壁採用ポイント 経済性・景観性
施工ポイント 擁壁前面に施工ヤードが無く擁壁背面の軟弱な盛土を掘削し、搬入用スロープを設け作業ヤードを確保した。掘削した背面土は改良し埋め戻しながらスロープは徐々に短く、施工ヤードは徐々に上部に移動する方法を採用しました。
設計ポイント 既設は間知ブロック+盛土となっており土質定数も良い値ではないため、盛土を取り除き改良土に置き換える事とし壁体には土圧が掛からない設計をしました。
また、本件は公共の宅地造成事業の為、過去に開発許可案件で本工法を採用した事例を示す事で採用に至りました。