施工例
景観に優れ、施工が容易な箱型擁壁
国道432号(松江市大草町~古志原区間)は交通量が多く、朝・夕には渋滞が発生する区間であります。また歩道が整備されていない為、歩行者や自転車の通行にも支障が生じていました。これらを改善するため現道の拡幅・歩道整備による道路改良が必要でした。
法面はアンカー工法で計画され、下段は湧水が多く排水性能が必要で箱型擁壁が採用となりました。また車両運転手の視距が改良され、背面掘削量が最小限に抑えられる点・生コンクリートを使用しない為、天候に左右されない点・カーブ箇所、折れ点施工が容易などの点を含めた施工性の良さが好評でした。
発注者 : |
島根県松江県土整備事務所 |
工事名 : |
国道432号(大庭バイパス ) 防災安全交付金(改築) 改良工事 その20・ 21 |
現場住所: |
島根県松江市大庭町 |
竣工時期: |
2021年10月 |
施工規模: |
壁高: 4m 延長: 143.7m |
施工面積: |
570㎡ |
使用現場 |
設計条件 |
勾配・形状 |
道路工事 |
C=5KN/㎡ Φ=30° γ=15KN/㎡ |
5部勾配 切・盛土 |
現場担当営業からの意見と感想
設計ポイント |
湧水が多いためふとんカゴの計画されていましたが、景観性に優れ排水機能を備える箱型擁壁の提案を行った。歩道は通学路となるため、ふとんカゴを設けた場合、蛇等の爬虫類が巣となる可能性があるので避けられました。また、施工性においても2種類のブロックしかなく作業がしやすいのが評価となった。
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採用ポイント |
法面対策工法(アンカー工法)の法尻へ箱型擁壁の提案を行いました。 当初はふとんカゴの設計でしたが沿線の交通量が多く 、通学路(小学校~高校)でもあるため、施工が早く景観に優れる箱型擁壁が採用となった。また、設計箇所は縦断勾配も大きく曲線での設置でしたが容易に施工が出来るのもポイントとなりました。 |