地震で被災した擁壁を再利用した事例

施工例・実績

施工例

地震で被災した擁壁を再利用した事例


2021年2月の福島県沖地震により被災が発見され、役場の担当者より現地確認の依頼を受けました。
地盤沈下により、製品の欠け・目地開き・中詰め砕石の流出等が確認されたため、現状のままでは問題があるとの判断に至りました。さっそく擁壁の再構築に向けて対応を協議し再利用を含めた原型復旧で災害査定を受けました。箱型擁壁は、端部以外はコンクリートを使用しておらず、容易に撤去する事が出来る構造であるので、撤去後の製品調査により約2/3の再利用が可能でした。
本件は「災害を受けた擁壁の再利用の可能性を印象付けた」事例であり、他構造では実現しがたい事例ではないかと思います。
箱型擁壁は、出来る限り再利用をする事でコストを抑え、迅速な原型復旧を可能にする擁壁であると”おすすめ出来る”工法です。


「この擁壁は、東日本大震災以前に施工済みのMタイプ箱型擁壁です。」

発注者 : 相馬郡 新地町役場
工事名 : 愛宕団地擁壁等災害復旧工事
現場住所: 福島県相馬郡新地町
竣工時期: 2022年1月
施工規模: 壁高:4.0m 延長:17.0m
施工面積: 56.0 ㎡
                               
使用現場設計条件勾配・形状
造成工事C=0.0KN/㎡・Φ=30.0° γ=19KN/㎡切土・勾配1:0.5 直線形状


現場担当営業からの意見と感想

 
箱型擁壁採用ポイント 製品再利用
施工ポイント 撤去時、すべての製品を再利用が可能な物であるか?新品交換か?の確認を役所及びコンクリート診断士の立会の元選別を行った。
設計ポイント 原型復旧の為、再利用が可能かどうかがポイントになった。