施工例
生コン工場から1時間掛かる山奥
豪雨災害で橋台周りの土が流出し交通不能になった現場でした。復旧計画では、早期復旧を要する現場で護岸構造にはコンクリートが必要でしたが、現場が山奥で生コン工場が遠方で在る為、生コンを最小限にしたい計画から箱型擁壁の採用になりました。また、間詰め砕石の流出を防止する為、水が付く下段部の箱型はシールコン仕様としました。現場施工では、山間部でもあり、50㎝相当の玉石がゴロゴロあり、基礎施工は大変だったようです。施工が終わった感想ですが、上流側に洗堀防止として伸ばした箱型擁壁ですが、もう一段積んだ方が良かったのでは?と感じました。
発注者 : |
北海道森林管理局 |
工事名 : |
日の出林道改良工事 |
現場住所: |
北海道斜里町日の出 |
竣工時期: |
2021年6月 |
施工規模: |
壁高:3.0~5.0m 延長:74.0m |
施工面積: |
161.0 ㎡ |
使用現場 |
設計条件 |
勾配・形状 |
災害復旧 |
C=0.0KN/㎡・Φ=30.0° γ=19KN/㎡ |
切土・勾配 1:0.3 |
現場担当営業からの意見と感想
箱型擁壁採用ポイント |
工期短縮 |
施工ポイント |
施工現場が山奥で在る為、生コン工場から遠方で在り且つ生コン打設時間にも制限があります。
よって複雑な構造体での現場打は避けたい事と、早期復旧・施工ピードが要求されたため箱型擁壁の採用となりました。 |
設計ポイント |
箱型擁壁の設計の際の水位の取り扱いに苦悩しました。間詰め材の流出も考慮しシールコン仕様としました。 |