ロケット輸送道路に使われた箱型擁壁

施工例・実績

施工例

ロケット輸送道路に使われた箱型擁壁


当該工区は、全延長2km以上あり当初設計では大型ブロックが設計されていましたが着工前に、施工性・経済性を考慮して補強土壁工に変更となりました。しかし、施工を進める中で、地域がら雨の多い地域であることから、施工がなかなか進まないとの相談をいただき、箱型擁壁を提案しました。その後様々な検討を行い採用いただきました。
ゼネコン様からは、施工も容易で工期短縮を図ることができたと感謝されました。さらに箱型擁壁施工時の足場(アルウォーク)が使いやすいとご教授いただきました。

(防犯上の理由で現場の写真は掲載できません。今回JAXA様より特別に許可をいただき写真を掲載しています)

発注者 : 宇宙航空研究開発機構
工事名 : 種子島宇宙センター衛星係
(1、2号擁壁)
現場住所: 鹿児島県熊毛郡南種子町
竣工時期: 2023年11月
施工規模: 壁高:7.5m 延長:76.0m
施工面積: 465.0㎡
                               
使用現場設計条件勾配・形状
道路工事C=4.0KN/㎡・Φ=32.9° γ=19KN/㎡盛土・勾配1:0.5 緑化なし


現場担当営業からの意見と感想

           
施工ポイント バックホウでの荷吊り施工が禁止されていたため、クローラクレーンで施工を行った。箱型擁壁の施工中でも、対象道路は施工関係車両が通行するため片側車線は供用しながらの施工で工期短縮が望まれた。
設計ポイント ロケット運搬の搬入路ということで、上載荷重は搬入用特殊トレーラー(実機)の車体寸法・車体重量・最大積載物の重量から設計荷重を40.7KN/m2と決定し検討を行った。土質定数は、現位置での三軸試験結果がありそれを採用した。
採用ポイント 施工性・排水性