2012年 1月号

2012年 1月号

安全!安心!箱型未来通信

2012年 1月号

新年明けましておめでとうございます。
昨年は東日本大震災や豪雨災害などたくさんの災害にみまわれた一年でした。今年こそ災害のない年になって欲しいと願うばかりです。「安全!安心!箱型未来通信」では、今年も地震や豪雨災害に強い箱型擁壁のご提案をして参ります。平成24年度は、安全・安心の箱型擁壁が皆様のお役に立つ【辰】年にしたいと思います。「安全!安心! 箱型未来通信」を宜しくお願いします。
さて、箱型擁壁は全国各地で使われていますが、今年最初の取れたて支部長だよりVol.2は北海道・東北支部長に北の国からの話題を伝えてもらいます。北海道の今が解る取れたての話題をお願いします。
北海道に於ける最近1番のホットな情報はやはり道民の悲願でもあった『北海道新幹線札幌延伸』事業が2012年度からの着工が決まった事でしょう!
整備新幹線着工5条件の内、最も懸念事項であった並行在来線のJR北海道から沿線15市町村への経営分離、態度を決めかねていた函館市の同意と共に新規着工が確実となったようです。
2015年『青森-新函館間』開業さらに北の都さっぽろへ・・・札幌延伸は新函館駅から札幌駅までの全長211kmの区間、新函館駅から八雲、長万部を経由し後志管内の倶知安から小樽そして札幌へ繋がる、北海道の中でも抜群の観光ルートあり、函館で漁火を見ながら活イカを食べニセコでスキーを楽しんだ後、小樽運河を散策し、最後はススキノへ・・・そんな観光ツアーを楽しむ事が近い将来、本土の方にとって身近になるでしょう。
もちろん北海道にとっても大きな経済効果となる事は間違いありません。
北海道開発局の1兆円以上あった予算がこの10年で5000億円を割り込む現在の状況に於いて1兆円規模のインフラ整備は多くの雇用を生み、観光需要を見込めるはずです。
又、北海道に於いて道外への移動はそのほとんどが空路、冬場の道外への移動は常に天候との戦い、羽田から函館まで来て羽田に帰るなんてこともしばしば・・・そもそも雪の為『欠航』が当たり前の状況の中、新幹線で札幌→東京が最短『3時間59分』きっと大きくビジネススタイルも変わるでしょう。
私たちがお勧めする『箱型擁壁』は自然災害に高い効果を発揮します。
<地震に強い・水に強い等々>又、小段幅を利用し植物を植える事が出来るなど環境・景観に対しても非常に配慮した商品となっております、もちろん工期短縮によるコストダウンも可能!!
北海道のビックプロジェクトにも『箱型擁壁』がお役に立ちます。
“安全!安心!箱型未来通信”では、毎回全国各地から箱型擁壁工法の最新情報を集めお伝え致します。箱型擁壁工法の優位性や施工実績を中心にお伝え致します。
 
箱型擁壁製品紹介

災害復旧 千葉県  銚子市常世田


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
設計時においては、施工性が良いことで評価頂いた反面、経済性について更なる改善を求める声がありました。
3.11の大震災では震度5弱を観測しましたが、擁壁の破損、液状化等の影響は無く、改めて箱型擁壁の耐震性(免震性)を確認できました。
今後も自信をもって箱型擁壁をPRしていきたいです。
 

災害復旧 福岡県  北九州市大里桃山町


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
平成22年九州北部地区の豪雨災害にて「北九州都市高速道路」上部の法面崩壊とコンクリート擁壁の損壊が起こり、高速道路の通行止め及び法面上部の住民避難が発生しました。
当初は復旧にアンカー工法が計画されていましたが、発注者に大幅なコスト縮減と工期短縮を要望され、「箱型擁壁工法」の提案が採用されました。高速道路の豪雨災害復旧ということで、特に排水対策は横ボーリング工にて入念な排水対策が図られました。
また現場が交通量の多い高速道路ということで、限られた時間での早期復旧が求められました。
 

災害復旧 広島県  広島市東区


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
お客様より相談があり、初めて現場を下見に行った瞬間!箱型擁壁でしか対応出来ない現場と直感しました。
現場は、幼稚園敷地内の急勾配な災害箇所であり、しかも上部は住宅が隣接し控えに余裕が無い状態でした。さらに、安全確保のため幼稚園の夏休み期間中に工事を終了しなければいけなく、早期に復旧出来る製品が求められました。箱型擁壁はこの条件にピッタリでした。
箱型擁壁は、安定条件はもちろん、施工性においてもコンクリートを使用しない点や端部・折れ点からの勾配変化にも対応可能な点を評価いただき、他製品との比較検討も無く採用して頂きました。施工においても特に問題なく順調でスムーズに施工をして頂きました。
 

災害復旧 青森県  十和田市大字奥入瀬


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
本現場は、既設ブロック積み擁壁の災害復旧として箱型擁壁が使用されました。
被災した原因の中に雪解け水や湧水による影響が考えられ、採用に当たっては箱型擁壁の排水性の高さが評価されました。
また据付に大型の重機を必要としない点や、フレキシブルな構造である点も採用理由となりました。

本現場は国立公園内で、発注者からは立ち木をできるだけ残すようにという要望があったため、図面に実際の立ち木の位置を写し込みギリギリかわせる物は残して計画しました。
しかし実際に施工を開始してみると木の根がいたるところに張り出しており、その対応に苦労しましたが、その際には箱型擁壁のフレキシブルさが如何なく発揮されました。
施工現場からは、地域性から単粒度砕石が手に入りにくく主壁体材として割栗石を使用するためその転圧に多少手間取りましたが、据付自体は楽に行うことができ、また生コンクリートを使用しないので壁体構築が非常にスピーディーであると好評でした。
最終的に壁体表面を生コンで覆い、天然石を埋め込む計画でしたので現在では残念ながら箱型擁壁の表面を見ることはできませんが、十和田湖奥入瀬渓流の遊歩道を散策する機会がございましたら、箱型擁壁を思い浮かべていただければ幸いです。

『安全!安心!箱型未来通信』では箱型擁壁工法の施工実績を中心にお伝えしていますが、そもそも箱型擁壁工法とはどんな工法なんでしょう?少しずつ紹介していきます。

《従来工法と箱型擁壁の違いは?》
従来の大型積みブロックは土圧条件などに合わせて控え長さを選定しますが、箱型はその必要がなく箱体(LタイプA型)単品と壁体材の単粒度砕石のみで、従来工法よりも高い壁高を構築出来ます。 また高さ7m程を超えると特に経済的で工期も従来工法より40%以上短縮して大きな縮減効果を図れます。生コンを使用しないので迅速に災害復旧工事などを進めることが出来ます。

《排水性能に優れた擁壁です》
優れた排水性能とは、斜面に設置された擁壁構造物の壁内を、構造物がない斜面を雨水や湧水が自然に流れていく様な状況を再現できる性能をいいます。箱型擁壁は単粒砕石を使用しているため、背面からの湧水や、突然の豪雨に優れた排水性能を発揮します。
排水性能にいてついてはこちらから・・・

《地震には自信があります!》
可とう性を有する箱型擁壁は従来のもたれ式擁壁などの剛構造物とは異なり、高いフレキシブル性と擁壁構造物としての粘りを有しており、地盤の圧密沈下や地震時の地盤変状に伴う擁壁の不同沈下にもひび割れ破壊を生じることが少なく、極めて高い耐震性と排水性など可とう性を有する擁壁との信頼を得ています。
地震に強い箱型擁壁はこちらから・・・

まだまだ、箱型擁壁には秘密があります。次回もお楽しみに!
早く秘密を知りたい方はこちらからご確認してください。


☆ 箱型擁壁協会デスクから一言 ☆

寒くなってきましたね。寒い季節においしいのが「おでん」です。全国各地に地元の「おでん」が有りますが、大阪の「おでん」には牛すじが入ります。薄味のダシがしみこんで、柔らかくてとても美味しいですよ。

先日、関東方面から来られた会員社の方と大阪「おでん」を一緒に食べました。はじめは美味しそうに食られてましたが、突然「ちくわぶ」が食べたいと言い出しました。なんでも「おでん」の具では「ちくわぶ」が一番すきなのだとか。関西では「おでん」に「ちくわぶ」は入れません。同席していた、九州から来られた会員社の方は「何それ?」と全く知らない様子です。するとお店の女将さんが「すみません、おいてません。」というと「えーっ、おいしいのに、おでんにはつきものだよ!」と関東から来られた会員社の方は残念そうです。さらに女将さんが「あんなまずい物、よー食べますな。」と言うのです。

女将さんの話によると、以前関東方面から来られたお客さんに同じように「ちくわぶは無いの?」と聞かれお客さんのリクエストだからと「おでん」に入れていたそうです。でも、リクエストした関東方面のお客さんは、どんなに待っても来店せず、大阪ではなじみのない「ちくわぶ」は大量に売れ残ってしまいました。そのため女将さんは捨てるのはもったいないと残った「ちくわぶ」を毎日食べるはめになってしまいました。「あんな味のないグチャグチャの小麦粉の固まり、よー食べません。」
それからこの店では「二度とおでんにちくわぶは入れない!」と固く決めたそうです。女将さんにはちくわぶの苦い思い出が有りました。新大阪駅近くのお好み焼き屋さんでの出来事です。
o.aya