2017年 初夏号

2017年 初夏号

安全!安心!箱型未来通信

2017年 初夏号

今回は春号を通り過ぎて初夏号まで飛んでしましました。早いもので今年も半分を終わろうとしています。春はあっという間に通り過ぎてもうすぐ梅雨。じめじめとした季節になります。最近、温暖化の影響でしょうか、梅雨のイメージが少し変わったような気がしませんか。梅雨なのにカラッと晴れた日が続き、お湿りが欲しいなと思う頃に集中豪雨のような大雨がふったりです。同じ雨の量で少しづつ分けて穏やかに降ってくれれば恵みの雨にもなりますが、何事にも限度がありますね。
さて、今回は「取れたて支部だより」は一気に3県から話題が届いています。関西・中国地区の箱型擁壁施工事例に加えて、「面白いもの見つけました!」コーナーは、豪華に5つの話題が届いています。どうぞ最後までお付き合いください。
全国取れたて支部便り Vol.18  関西、四国、中国支部 四国〈愛媛県〉
全国各支部の話題を、都道府県単位でお伝えしていきます。
みなさんこんにちは!愛媛県の話題をお伝えします。 今年、平成29年は第72回国民体育大会:愛媛国体が開催されます。
会期は9月30日から障害者スポーツ大会を含む10月30日までの1か月間が予定されており、本県での開催は昭和28年 四国4県での共同開催以来、64年ぶり 愛媛県としては初の単独開催になります。
大会マスコットの”みきゃん”がいたるところで見られ、37の正式競技と、33のデモンストレーション競技などがあり、「君は風 いしづちを駆け 瀬戸に舞え」のスローガンのもと、熱戦が期待されています。
日本三古湯でもある松山の道後温泉は、椿が温泉を取り囲んでいたと言われ、椿は道後温泉を象徴し、松山市の市花にもなっている花です。
松山市には、そんな椿が通称になり、商売繁昌、縁起開運の神社として広く親しまれている、伊豫豆比古命神社(イヨズヒコノミコトジンジャ):通称“椿神社”があります。      
後祭神として          
伊豫豆比古命(イヨズヒコノミコト:男神)  伊豫豆比売命(イヨズヒメノミコト:女神)
伊予主命(イヨヌシノミコト:男神)       愛比売命(エヒメノミコト:女神)
の四柱が祭られています。このうちの『愛比売命』(エヒメノミコト:女神)の御名から愛媛県の県名が制定され、神名が都道府県名になったのは、愛媛県だけとのことです。
椿神社に関連したお祭りで、伊予路に春を呼ぶ祭りとして有名な“椿祭り”が、毎年旧暦正月8日の前後3日(平成30年は2月22日~24日予定)に昼夜を徹して開かれます。まつり期間中は付近の県道は全面通行止めされ、参道両側には約800軒の露天が立ち並び、全国各地からの40~50万人の参拝者で埋め尽くされます。それはそれは圧巻です。ぜひ一度、椿祭りに松山へ足を運んでみてください。
(写真:参道入口の大鳥居→ 楼門→ 境内・拝殿→正岡子規の句碑)
 
全国取れたて支部便り Vol.19  関西、四国、中国支部 〈滋賀県〉
全国各支部の話題を、都道府県単位でお伝えしていきます。

琵琶湖
滋賀県は内陸県であり海はありません。かつては近江国(おうみのくに)と呼ばれその由来は近つ『淡海国』(ちかつ『あはうみのくに』)[都から近い湖の国]と言い伝えられております。
琵琶湖は滋賀県の中央に位置する日本最大の湖です。大きさは滋賀県の陸地と同じぐらいの面積に思われますが実際には陸地の6分の1の面積が湖の面積になります。和楽器の琵琶に形状が似ていることから琵琶湖の名称が江戸時代に定着しました。
湖の周囲長は大よそ240kmにもなります。湖の大部分はラムサール条約登録湿地でありこの登録面積65,984haも国内最大です。湖畔には史跡・名勝・景勝地が数多く存在しており水辺は「近江八幡の水郷」など県内で6箇所が国の重要文化的景観(全国51箇所)に選定されております。
周囲の険しい山々に降り注いだ雨は、119本の1級河川を通じて湖に集まります。湖より流れ出るのは明治時代に作られた京都への人口運河である琵琶湖疏水と湖南にある瀬田川の2本しかありません。瀬田川は下流で宇治川・淀川と名前を変えて、大阪湾(瀬戸内海)へ至ります。古来より、京阪神への水源であり、水運交易が盛んだった中世や近世には若狭湾と上方を繋ぐ中継地として発展しました。
陸上交通では東海道・東山道・北陸道が合流する要衝であり「近江を制するものは天下を制す」言われ度々戦乱の舞台となりました。かつてこの地に築かれた城郭は実に1300を超えるといわれております。湖東には井伊氏城主の国宝彦根城をはじめ安土城跡・小谷城跡、湖西には延暦寺、坂本城跡などがあります。また近年発掘され全貌が明らかになりつつある城も多くあります。戦国の舞台となった近江を歩くことにより、戦国武将のゆかりの史跡の数々を琵琶湖の自然と共に楽しまれてはいかがでしょうか。

彦根城
 
全国取れたて支部便り Vol.20  関西、四国、中国支部 〈京都府〉
全国各支部の話題を、都道府県単位でお伝えしていきます。
京都市の水道水の原水は100%琵琶湖の水というのはご存知でしょうか?
琵琶湖疏水とは琵琶湖の水を京都に引くために明治時代に作られた大津市から京都市に通じる人工運河です。京都にとって琵琶湖の水を引くことは昔からの夢でした。当時の府知事の北垣国道は、明治維新による東京遷都のため沈みきった京都に活力を呼び戻すため琵琶湖疏水の建設を取り上げました。琵琶湖疏水は着工から5年後の明治23(1890)年に完成しましたが、水力発電を採用したおかげで新しい工場が生まれ路面電車も走り出し、同時に水道を得ることが出来、京都は活力を取り戻し近代化へ歩み始めました。疏水通船での物資の行き来も盛んになり今日の京都のまちづくりの基礎ができあがったのです。

蹴上インクライン

南禅寺水路閣
それから半世紀ほどの月日が流れ水道水としての琵琶湖疎水は今も現役ですが陸上交通の発達により疏水通船での物資・旅客の行き来が徐々に減少し昭和26(1951)年でとうとう疏水通船は運航停止になりました。
疏水通船が絶えて64年の一昨年、試験的に疏水通船が運航しました。京都市上下水道局では平成30年度に疏水通船復活を目指して今年4月よりふるさと納税で「琵琶湖疏水通船復活応援寄附金」の募集も始まりました。見どころがいっぱいの新たな観光コースとして期待されます。
寺社仏閣の多い京都ですが、蹴上浄水場付近には赤レンガの蹴上発電所やトンネル、サスペンスドラマのロケ地としても有名な古代ローマの建造物を思わせる南禅寺水路閣や急こう配部の揚船機である蹴上インクラインなどが点在しており明治・大正期の風情ある近代建築めぐりも楽しいものです。
 
安全!安心!箱型未来通信では、毎回全国各地から箱型擁壁工法の最新情報を集めお伝え致します。箱型擁壁工法の優位性や施工実績を中心にお伝え致します。
箱型擁壁製品紹介
 

急傾斜地 愛媛県  久谷第1及び第2配水池造成工事

耐震性に優れコンパクトで水に強い擁壁
松山市南部の山間に位置する久谷地区にて配水池タンク設置の計画があり、山を切って造成する工事に箱型擁壁を採用して頂きました。 この造成地は窪地で湧き水が非常に多く、擁壁が平面的にコの字に大きく折れ曲がることや、壁高が10mにもなるため、小型で無駄なく配置でき、十分な排水能力や地震時性能も満足する擁壁が期待されました。施工業者さまからは、作業時間も短く大型積みブロックでは達成できない仕上がり感と評価を頂きました。
下記より現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。


道路改良 広島県  一般県道上三永竹原線道路改良工事

現場にベストマッチした箱型擁壁
基本設計にて計画されていた大型ブロックに安全上の問題が発生し、実施設計を担当したコンサルタント樣より相談を受けました。そこで再度大型ブロックの検討を含めて他擁壁との検討検討を行いました。コンサルタント担当者樣は比較案として大型ブロックともたれ擁壁、箱型擁壁、さらに逆巻き工法を想定されていたので、これは箱型擁壁を採用いただくチャンスだと思い、現場でコンサルタント樣に土質試験を行っていただきました。試験結果より適正な粘着力を考慮し安全性の高い箱型擁壁をご提案しました。
最終的には箱型擁壁と逆巻き工法の2比較にしぼられましたが経済性にて優位に立ち、景観性や曲線施工、現場で懸念された湧水対策などに優れた箱型擁壁をご採用いただきました。
下記より現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。


道路改良 和歌山県  市道押川根来線新設改良工事その4

地山の掘削が少なく、供用後は圧迫感も少ない箱型擁壁
現場は県道泉佐野岩出線からクリーンセンターに進入する市道の新設道路です。山を切って新たに道路を設けるため、擁壁の勾配が小段調整で自由に設定でき、箱体の控え長が一定で地山の掘削に影響が少ない箱型擁壁が採用となりました。また、曲線部に縦断勾配なりに据付けたため、視界障害と圧迫感の軽減にもなりました。
下記より現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。


道路改良 和歌山県  市道押川根来線新設改良工事その2

地山の掘削が少なく、供用後は圧迫感も少ない箱型擁壁
擁壁勾配が自由に設定でき、壁高が高くなっても箱体の控え幅が変わらないことから、地山の掘削に一番影響がなく安価であり、縦断勾配なりに施工できる工法から採用となりました。施工が早く、ほぼ生コンを使わないので施工業者樣には好評でした。
下記より現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。



≪都会のオアシス発見!≫ 大阪府

【靭(うつぼ) 公園 バラ園】 大阪府大阪市
都会の中心 大阪市内のオフィス街に心和むスポット発見!会社の近くとはいえ、「灯台下暗し」とはまさにこのこと。総面積約9.7ha、東西約800m、南北約150mの細長の形状をしており、中央を南北に走るなにわ筋によって、「東園」、「西園」と別れて壮大なバラ園が広がっています。平成16年にリニューアルされたバラ園は緩やかな地形を生かし、野生のバラから、モダンローズまで約170品種・3400株の多品種多色彩のバラを存分に堪能することが出来ます。。。こんな優雅なオアシスもこの細長い形状からか戦後直後は群の常用飛行場として靭飛行場として滑走路が埋めていたという。
1955年に復興の区画整理事業として「靭公園」が開園した。公園内はバラの観賞のみならず、東園はケヤキ並木等の植物が整備されているが、西園は大部分を靭テニスセンターが占め、スポーツの場としても幅広く利用されています。公園周辺は1990年代後半から、衣料店やカフェ、レストラン、パン屋や洋菓子店なども軒を連ねて、老若男女を問わず、休日には多くの家族連れで賑わっている。バラ園ではこれらの美しい景観や環境に便乗し、屋外結婚式なども催されることもあるという。毎日のように起きる事件や事故、外交では各国で大統領が決定し、目まぐるしく動きを見せて国内の世相も決して明るくはありません。手帳を片手に日々、スケジュールに追われて過ごすのも一旦休息し、こんな現代のオアシスに足を運び、気の合う仲間とゆっくり安らぐ時間を過ごしてみてはどうですか?

≪隠岐ユネスコ世界ジオパーク≫ 島根県
2013年に世界ジオパークに認定された隠岐諸島は、島根県から約40km離れた日本海に浮かんでいます。隠岐諸島には北東側の大きな島「島後(島)」と、南西側の3つの島「島前(諸島)」の2つの地域があり、人口は全島合わせて約2万人、そのおよそ3/4が島後に住んでいます。
本州との距離が約40kmありますので、天気の良い日に高い場所からでないと、本州から隠岐は見えません。ちょっと遠いだけあって、なかなか簡単には行けない場所ですが、一度行ってみれば必ずもう一度行きたくなる島々です。
とにかく、何もかもが本州とちょっとずつ違います。お祭りも、神楽も、方言も、風景も、生物も、言葉も、そして人情も。
そして隠岐には、日本最古のルーツを持つとされる「牛突き」や、江戸時代の日本海の海上交易「北前船」が育てた「隠岐民謡」、大昔の火山噴火と日本海の荒波が生み出した「摩天崖」や「ローソク島」などの海岸の絶景と奇岩、世界中で隠岐だけにしかいない「オキサンショウウオ」、古代日本史の謎を解く鍵を握る、西日本各地に流通した「隠岐の黒曜石」など、たくさんの見どころがあります。
隠岐ユネスコ世界ジオパークでは、それらの見どころや違いを楽しむだけでなく、見どころや違いを生み出した、超大陸の分裂のような巨大なスケールの地球の変化、大地を削る波や雨や風の力、地形と文化の関係、そして生物分布を支配する気候の力などを感じることができます。
国賀海岸(摩天崖)
巨大なナイフで垂直に切り取ったような海抜257mの大絶壁です。海食作用によってできた崖では日本有数の高さを誇ります。
国賀海岸(通天橋)
アーチ上の岩の架け橋「通天橋」は海にせり出した巨大な岩石の中央部が海食作用によってえぐりあけられたもので、大自然の造成の妙を見せつけられます。
ローソク島
隠岐の島町北西の沖合に、海面から約20メートルの高さでそびえ立つ奇岩。岩の先端に夕陽が重なるその瞬間、巨大な「海のキャンドル」に炎が灯ったように輝く幻想的な光景が、遊覧船から楽しめます。
赤壁
ざっくりとえぐられた赤茶色の岩肌が時刻とともに様々な変化を見せてくれます。特に夕陽の時間は、紺碧の海に赤壁が映えるドラマティックな景観が楽しめます。
隠岐のいわがき
「隠岐のいわがき」は出荷されるまでに最低3年かかります。その間、大自然の恵みを身に蓄えて育ち、産卵前の栄養たっぷりで一番美味しい3~6月に出荷しています。安全で安心な「隠岐のいわがき」を、様々なメニューでお楽しみください。
寒シマメ漬け丼
冬の最も美味しい時期にとれる寒シマメ(スルメイカ)を肝醤油で漬けこみ、ご飯の上へ。寒シマメの甘さと弾力、深い味わいが楽しめる丼です。
隠岐牛
ミネラルいっぱいの潮風と太陽を浴びて育った隠岐牛は、一貫とした飼育により安全で高い品質を誇ります。隠岐牛として市場にでるのは希少で、まさに幻の和牛なのです。魚介類だけじゃない、島の恵みをご堪能ください。
いかがでしたか?知られざる魅力が満載の隠岐諸島に、ぜひ足を運んでみませんか?

《 しゃり、ふわ、ぷるん『淡雪花』 》 広島県
広島の観光名所といえば宮島、お土産といえばもみじまんじゅうを想像されると思いますが、今回ご紹介するのは宮島銘菓もみじまんじゅうの老舗「藤い屋」で販売している少し変わったお菓子です。
しゃりっとした食感、ふわっとした口どけ、ぷるんと、果実の爽やかな香りが広がります。レモンは広島県産大長レモンを使用しています。口の中がよくわからない状況になりますが、とても美味しいです。見た目も高級感がありますのでぜひお土産としてどうぞ!!

400年を超えて愛される大阪伝統食材 「河内鴨」
大阪の食べ物と言えば、たこ焼きやお好み焼きなど『粉もん』がメジャーですが、明治初期から受け継がれた大阪の歴史ある食材「河内鴨」についてご紹介します。
まず、河内鴨とは、大阪府松原市で飼育されている真鴨とアヒルを掛け合わせた合鴨のことで、「河内鴨」という名称は国産鴨のトップブランドの証だそうです。
次に、河内鴨の歴史は古く、「豊臣秀吉」が近江の長浜から大阪に拠点となる城を移す際、琵琶湖の鴨のおいしさを大阪でも味わうために飼育を推奨したことが起源となっています。江戸時代に入ると土用丑の日にウナギの代わりになるエネルギー源として、「鴨のすき焼き」を食べるのが大阪では一般的だったそうです。
そして、明治末頃になると、大阪は河内鴨の一大生産地として発展しました。やがて大阪が鴨の飼養羽数で全国の8割を占めました。現在は市街化が進み、輸入物の影響を受け、飼育農家は減っています。
鴨肉は予想しているより脂も臭みも少なく、他のお肉と比べてもアッサリしていて、とても上品な味です。高タンパク・低脂肪でカロリーも少ないので、女性の方にもおススメです。
大阪の歴史ある食材「河内鴨」をぜひ、1度は食べてみてください(*^_^*)
お店情報
【炭火焼と鴨鍋の店 おら鴨】
住所:大阪市中央区難波1丁目5-24 だるま難波本店ビル4F
電話番号:06-6211-1528
アクセス:地下鉄なんば駅14番出口から徒歩5分
営業時間:平日17:30~24:00
     土日祝 17:00~24:00  定休日:無休
駐車場:無し

《温泉・田舎料理・神楽が楽しめる施設「神楽門前湯治村」》 広島県
神楽門前湯治村は広島県の北部に位置する安芸高田市美土里町、田んぼや緑に囲まれた山の中にあります。入ってみると、どこか懐かしさを感じる街並みが広がっており温泉や神楽、食事を楽しめる落ち着いた雰囲気になっています。安芸高田市では神楽が盛んで、その自慢の神楽を定期的に楽しめるように神楽専用の舞台が作られています。市内の22神楽団による神楽公演が行われており迫力ある公演が見られますよ。
今回は「田舎料理 ふくすけ」に行ってみました。注文した料理は「里山の恵み御膳」。鹿肉や猪肉といった珍しいお肉や地元の食材がふんだんに使われていました。自家製ふくすけ豆腐や地元で取れる桑田米(こしひかり)など、それぞれに食材のこだわりを感じました。味も美味しく素材の味も堪能でき大満足でした。




☆ 箱型擁壁協会デスクから一言 ☆
長い間、新大阪にあった箱型擁壁協会の事務局が、岐阜県岐阜市にお引っ越ししました。慌ただしいお引越しでしたが、長年親しんだ大阪を離れるのはちょっとさみしい気がしました。でも、新しい事務所でこれからも全国の箱型擁壁の施工事例や、全国の旬な話題をたくさんお届けしてい行きますのでお楽しみに。そんな関係で、春号の発行ができず初夏号まで飛んでしまいました、申し訳ございません。これから全国から話題を取り寄せて「箱型未来通信」を書き続けますのでご期待ください。今回も最後までお読み頂きありがとうございました。