2012年 春号

2012年 春号

安全!安心!箱型未来通信

2012年 春号

春らしい穏やかな季節となりました。桜前線も北上し北国でも花のたよりが聞かれます。皆様はお花見をされましたか。今年の冬は寒さが厳しかった影響で全国的に桜の開花は遅かったようです。桜が咲き始めてから寒くなると花が長持ちするそうですね。三日見ぬ間の桜かな、なんて言いますが満開の時間が長くなるといいですね。何回もお花見が出来ます。
さて、南から北に上る桜前線にちなんで今回は、箱型擁壁北から南、南の島から北の島の施工写真を含め全国の使用事例をご紹介します。また、製造部門からは、安全、安心の証明「箱型擁壁協会・認定シール」についてご案内いたします。どうぞ最後までお付き合いください。
まずは箱型擁壁協会「取れたて支部長だより」 VOL、3を関西・中国・四国支部長に伝えてもらいます。


平成24年度新年度を迎え、昨年度を振り返って見ますと東日本大震災以降各地で余震や誘発地震が相次ぎ、震度1以上の有感地震は全国で1万回以上発生し、震度4以上は329回発生する異常な1年でした。また、台風による豪雨災害および地すべり災害、豪雪による地すべり災害、と各地で自然災害の猛威にさらされ、世界に誇る日本の防災技術、概念も力及ばず血涙を絞る思いです。

延暦寺 根本中堂
そんな中、昨年6月にユネスコの世界遺産に岩手県の中尊寺を中心とする平泉が東北地方としては初の世界文化遺産(自然遺産としては白神山地がある)として登録されるという復興への希望の灯火ともいえる明るい話題もありました。
中尊寺といえば国宝阿弥陀如来を本尊とする天台宗東北大本山であり、円仁(慈覚大師)により開山されました。  ~ここまでの流れだと東北支部だよりのようですが・・・~  言わずもがな天台宗総本山といえば最澄(伝教大師)を開基とする比叡山延暦寺です。円仁は最澄のもと延暦寺で修行をつみ第三世天台座主も務めた高僧であります。
数年前、比叡山延暦寺に御参りに行ったところ『不滅の法灯』の講話を聞かせてもらいました。最澄入滅後、根本中堂にある『不滅の法灯』がいまなお灯し続けられています。これは毎日朝夕 吊灯篭の皿に菜種油を僧侶が継ぎ足すことによって1200年脈脈と灯し続けられています。一日でも『』を『』つと灯火が絶やされてしまう、『油断』という言葉の語源だそうです。
最近知ったのですが、平泉の中尊寺にもこの『不滅の法灯』が分火され灯っているそうです。さらには大震災で被災に遭われた各地に分火され鎮魂、復興を祈願し平和の灯火として未来永劫灯されていくでしょう。
油断することなく防災、減災に私たちが提案する箱型擁壁は高い効果を発揮します。もとより耐震性があり地震に強く、排水性が高く豪雨に強い擁壁工法ではありますが、施工が極端に速いので起こった災害に対しての復旧に非常に効果を発揮しています。
“安全!安心!箱型未来通信”では、毎回全国各地から箱型擁壁工法の最新情報を集めお伝え致します。箱型擁壁工法の優位性や施工実績を中心にお伝え致します。
 
箱型擁壁製品紹介

造成工事 沖縄県  国頭郡恩納村地内


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
【南の島から】 光あふれる南国のビーチに映える箱型擁壁

現場は恩納村のビーチを眼下に見下ろす高台に位置し、沖縄でも有数の観光地帯。周囲を取り囲む沖縄県特有のコーラル(琉球石灰岩)の自然美を引き出すため、箱型擁壁の模様はあえて素面にし目立たないようにしました。やがて緑化が進み、沖縄県の強い直射日光を遮ることでしょう。
一年中若者で賑わうビーチを見下ろす箱型擁壁、チョット羨ましいですね。
 

造成工事 北海道  礼文郡礼文町地内


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
【北の島から】
北の島の子供達の自由な発想で箱型擁壁が楽しくなります


日本最北端の島、礼文町。
その最北端船泊地区で保育所敷地造成に採用いただきました。礼文町は花の島としてあまりにも有名ですが、さらに海の幸の宝庫としても知られています。
島の将来を担う子供たちのが通う保育施設に採用いただきました。箱型擁壁の安全性はもちろんですが、子供たちの自由な発想で利用し、楽しく遊べる施設に箱型擁壁がお役にたてたらと思います。
 

ダム貯水池 栃木県  日光市湯西川 川戸地区


下記よりお客さまや現場担当営業マンの評価と意見、感想が見られます。
機能性を持った、自然になじむ景観美を形成します

機能性と自然になじむ景観美が求められた、箱型擁壁では国土交通省様最大級の納入現場です。水の郷造成地上面の施設整備に際し、前面の湯西川との落差が14m以上となる事から、擁壁工の比較検討があり、安全性・施工性・景観性・コスト性で他の工法との比較において優位性を発揮し、箱型擁壁工法が採用となりました。さらに擁壁中央に滝を作り、景観を損なわないように配慮しました。
 

箱型擁壁協会は、協会独自に工場認定制度を設け、箱型擁壁の均質で適正な品質を確保するため会員各社の全製造工場に対して、工場調査を定期的に実施しています。
工場調査は、協会外部の調査員(技術士)を中心として、工場認定評価委員会が補助し、製造工場にて1日をかけて実施します。
調査は実地検査と書類検査にわかれて行われます。実地検査は、製品の外圧強さ試験やコンクリートの圧縮強度試験、型枠内の鉄筋のかぶり検査、製造設備の管理状況などを確認していきます。書類検査は、原材料、製造設備、検査設備、製造工程などの管理記録を確認していきます。
工場調査は、箱型擁壁協会の基準に準拠した形で進められます。そして、工場調査内容が、協会が設けた基準を満たしたと判断されると、協会から「箱型擁壁製造工場認定書」が発行されます。また、箱型擁壁には「認定マークシール」を貼ることが許可されます。このシールが箱型擁壁に貼ってあると言うことは、調査に合格した工場で製造された製品であることの証明になります。

『安全!安心!箱型未来通信』では箱型擁壁工法の施工実績を中心にお伝えしていますが、そもそも箱型擁壁工法とはどんな工法なんでしょう?少しずつ紹介していきます。

《緑化もできるんです》
コンクリートや砕石で構築された擁壁では景観にマッチしないのでは?ご心配無用、箱型擁壁は緑化機能も持っています。擁壁の小段にグリーンパイプやグリーンカップを使用して緑化ができます、緑化のための植物のご提案もしています。箱型の壁面、又は箱型擁壁の壁面を緑化するとCO2削減や温暖化防止にも役立ちます。
植栽マニュアルはこちらから

《とにかく施工が早いんです》
箱型擁壁の据え付けと壁体材(単粒度砕石)を層状(25㎝程度)に転圧締固めを行う作業が主体工程のため、施工管理が容易です。また、生コンや土砂などを壁体材に使用しないため、天候に左右されにくく一日の積み上げ段数に制限は有りません。壁体材に指定材料を使用して頂く他に、特別な作業を必要とせず、作業者ごとに品質のばらつきが起こりにくい工法です。
排水性能にいてついてはこちらから・・・

まだまだ、箱型擁壁には秘密があります。次回もお楽しみに!
早く秘密を知りたい方はこちらからご確認してください。


☆ 箱型擁壁協会デスクから一言 ☆
全国から協会にやってくる会員社のみなさんは、大阪へ来ると「大阪の名物を食べたい」とおっしゃいます。
大阪は食い倒れの街と言いますが、確かに美味しい物が沢山あります。先日も会員社さんが集まった際、どこで何を食べようかと迷った末に屋台風の串カツ屋さんに入りました。みんさんよくご存じで「ソースの二度付けは禁止だよ」とおっしゃいます。でも一回ソースを付けてからもう一度どうしてもソースを付けたい場合はどうしたらよいかまではご存じ無いようです。そこで大阪の会員社の方が実演指導されました。ソースが足りなかったら付け合わせのキャベツの葉でソースをすくい串カツに掛けるんだよ、と教えていました。みなさん感心していらっしゃいました。
串カツはメニューが豊富です。牛すじ、豚バラ、レンコン、ウインナーなど沢山あります。プチトマトの串カツも結構おいしいですよ。会員社のみなさんは全国各地から大阪へいらっしゃいますが、お酒が入るとみんさん地元の話をされます。長野県の会員社の方に伺いましたが、長野県で有名な野沢菜漬けの野沢菜のルーツはなんと大阪の天王寺蕪なのだとか。なんでも250年程まえに、大阪を訪れた方が天王寺蕪を食べてとても美味しかったので種を持ち帰り長野の土地に種を蒔いたそうです。でも、長野の土地では蕪が大きくならず葉だけが大きくなったため、野沢菜漬けは蕪ではなく葉をたべるのだそうです。遠くはなれた土地でも意外な接点があるものですね。
o.aya